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差し迫る、ロイヤルズの『2017年問題』【カンザスシティ・ロイヤルズ】野球人No.1309

Royals 20170630  

【1】今日の野球人

カンザスシティ・ロイヤルズ



2015年、ワールドシリーズで
メッツを撃破。1985年以来、30年
ぶりにワールドチャンピオン
上り詰めたカンザスシティ・ロイヤルズ。



中規模マーケットに本拠地に置くという、
不利な条件ながら、コツコツと若手を育成。



巨額契約でスター選手を引っこ抜く、
といった荒業はできないものの、ムーアGMに
よる絶妙なトレードにより、チーム力を
着実にアップさせていった。

Kansas City Royals 20151007

自前で育てた若手と、安価なベテランを
ミックスさせたチーム構成は、

『スモールマーケット球団の戦い方』

のお手本とも言える。



しかしながらロイヤルズは現在、
非常に難しい問題を抱えている。



昨シーズン、ロイヤルズは故障者が
続出し、地区3位に低迷。チャンピオン
から一転、81勝81敗 勝率.500まで
落ち込んでしまった。

Dayton Moore 20170630

『戦力を維持して勝ち続け、王朝を築く』
という事が、いかに困難なのかを思い知ら
されるシーズンであった。



そして『非常に難しい問題』というのは、
今シーズン終了後にやって来る。



2017年終了後に、主力選手が一気に
FAとなってしまうのだ。

今シーズン限りでFAとなる選手は
以下の通り(金額は2017年の年俸)。



エリック・ホズマー 一塁手
27歳 1225万ドル


ロレンゾ・ケイン 外野手
31歳 1100万ドル


マイク・ムスタカス 三塁手
28歳 870万ドル


ジェイソン・バルガス 先発投手
34歳 800万ドル


アルシデス・エスコバー 遊撃手
30歳 650万ドル



ここ数年のロイヤルズ躍進の立役者
あり、2015年のV選手。地元のファンに
とっても、思い入れのある男たちだ。

eric hosmer 20170630

とは言え、彼ら全員と再契約を交わす
のは不可能である。



現在、ロイヤルズの年俸総額は
1億5000万ドル近くまで跳ね上がって
いると言われており、これはロイヤルズの
懐事情に見合わない状況だ。



オーナーからも年俸総額の縮小を厳命
されているとの事。

Lorenzo Cain 20170630

現在、ロイヤルズは37勝38敗
ア・リーグ中地区3位。首位の
インディアンズまで2.5ゲーム差。



プレーオフ進出も、決して無理な話ではない。
しかしながら、ここで無理に勝負に出るのも
リスクが大きすぎるように映る。



上記の選手たちを夏場に一気に放出し、
『再建モード』という選択肢もある。

※数年前まで潤沢だったロイヤルズの
マイナー人材は、現在枯渇状態。
若手有望株の獲得が急務。



1か月後に控えるトレードデッドラインで、
ロイヤルズがどのような動きを見せるのか、
非常に興味深い。

Ned Yost 2015監督特集

その動きによって、ロイヤルズの将来設計が
見えてきそうだ。



これぞ2017年度版 Wild Wild West ~その3~【アリゾナ・ダイヤモンドバックス】野球人No.1308

Diamondbacks 201706282 

【1】今日の野球人

アリゾナ・ダイヤモンドバックス




引き続き、ナ・リーグ西地区の現状を
見ていきたい。



2016年、ダイヤモンドバックスは、
『最も期待を裏切った』チームであった。



前年オフ、突如大補強を敢行し、総額2億ドル
以上をかけ、エース格のグレインキーを獲得。
また、超有望株であったスワンソンを放出し、
先発右腕のミラーを補強。



しかしながら結果は、見るも無残な大失敗。

Shelby Miller 20170628

期待のグレインキーとミラーは揃って
不振に陥り、野手陣も故障者が続出。
チームは低迷し、結局地区優勝どころか、
69勝93敗で負け越し、地区4位で2016年
シーズンを締めくくった。



シーズン終了後、GMを務めていた
スチュワート、監督のヘイルは揃って解任。
ダイヤモンドバックスのチーム作りは、
一からやり直しとなった。



そんな状況から、今年のダイヤモンド
バックスに期待する関係者は非常に
少なかった。

Diamondbacks 20170628

むしろ、このままグレインキーは不良債権と
なり、ミラーは伸び悩み、放出したスワンソン
は大活躍、といった事を予想するメディアも。



そんな状況の中開幕した2017年シーズン
だが、蓋を開けてみれば予想外の大健闘。



エースのグレインキーが復活し、左腕の
レイもレベルアップ。先発ローテーションは
安定的に機能している。

Zack Greinke 20170626

ミラーはトミー・ジョン手術を受ける事と
なったが、若手の台頭もあり、現状、大きな
痛手となっていない。



ちなみに現在、先発防御率3.45は、
2位のドジャースを抑え、リーグNo.1。



打線もゴールドシュミットとラムが牽引。
投打の歯車は噛み合っている。

Paul Goldschmidt 20170628

現在、首位ドジャースとのゲーム差は
わずか1.5。開幕前の評価から一転、
6年ぶりの地区優勝も夢ではなくなった。



ちなみに、現在の守護神は、40歳の
大ベテラン、フェルナンド・ロドニー。



相変わらず、好不調の波が激しく
(4月は最悪、5月6月は絶好調)、
ヒヤヒヤ・・・。まぁ、それもこの選手の
最大の魅力なのだが。



Fernando Rodney 20170628

この辺りの補強を含め、7月末の
トレードデットラインでの動きにも
注目したい。



これぞ2017年度版 Wild Wild West ~その2~【コロラド・ロッキーズ】野球人No.1307

Greg Holland 20170627 


【1】今日の野球人

コロラド・ロッキーズ




引き続き、大波乱のナ・リーグ西地区を
見ていきたい。



現在、47勝32敗 勝率.595 で、
大健闘のコロラド・ロッキーズ。

Nolan arenado 20170401

ご存知、このチームはデンバーという高地に
本拠地を置く為、気圧が低く、空気抵抗が
少ない。結果として打球の飛距離が伸び、
『打者は天国、投手は地獄』。



このチームを運営するGMは、常にこの条件を
前提にチームを構成せねばならず、胃が痛く
なる日々を過ごすことになる。



現在のGMは、2014年オフから務めて
いる、『秀才』ジェフ・ブリディッチ。
名門ハーバード大学を卒業した超エリートだ。

Jeff Bridich 2015年GM特集

ブリディッチは就任当初から、ファーム組織の
充実化を図り、昨年あたりから結果が少しずつ
見え始めてきた。



開幕前のロッキーズの評価は、
『地区優勝は難しいが、若手
有望株が豊富なダークホース』。



予想を大きく上回る活躍だ。

Charlie Blackmon 20170627

好調の要因は何といっても投手陣。
現在のチーム防御率4.54は、何と
ナ・リーグ9位!



チーム防御率が常に5点台で、リーグワースト
が定位置であるロッキーズにとって、これは
まさに大健闘の数字だ。



今季監督に就任したバド・ブラックは、
投手コーチ出身。数多くの投手を育て上げた
その手腕は、非常に評価が高い。

Bud black 20170627

ルーキー左腕のフリーランドは、今季
ローテーションに定着し、早くも8勝。
防御率も3点台と安定している。

※ちなみにロッキーズで防御率3点台は、
他チームの場合、2点台後半と見積もっても
いいかもしれない。



もちろん、打線も相変わらずの破壊力だ。



今やリーグを代表するスラッガーへと
成長したアレナードは、今季も絶好調。
昨年ブレイクしたブラックモンと共に、
左右の大砲として機能している。

Charlie Blackmon 201706272

ここに来て、やや失速気味のロッキーズ
だが、まだ6月下旬。このままズルズルと
落ちることなく、最後の最後までドジャースを
苦しめてもらいたいところだ。



これぞ2017年度版 Wild Wild West ~その1~【ナ・リーグ西地区】野球人No.1306

Rockies 20170626 


【1】今日の野球人

ナショナルリーグ西地区



今シーズン、ナ・リーグ西地区が面白い。



ここ数年この地区は、ドジャースと
ジャイアンツの一騎打ち。
ロサンゼルスvsサンフランシスコという、
ビッグマーケットが牛耳る地区だ。



しかしながら今シーズン、予想外の出来事が
起こっている。

Dogers 20170626 

1位のドジャースは順当とは言え、
上位3チームを、開幕前にいったい
誰が予想できただろうか。下記、
6月25日現在の成績だ。



1位:ドジャース 50勝26敗
2位:ダイヤモンドバックス 47勝28敗
3位:ロッキーズ 47勝30敗
4位:パドレス 31勝44敗
5位:ジャイアンツ 27勝50敗



何と言ってもダイヤモンドバックスと
ロッキーズの大躍進が目を見張る。

Nolan Arenado 20170626 

ビッグマーケットの2チームと比べて、
チーム予算は半分近いものの、今シーズンは
スタートダッシュに成功。チームは勢いに
乗っている。



そして、名将ブルース・ボウチー率いる
『大人のチーム』ジャイアンツが、
まさかまさかの地区最下位。借金は20
越え、既に敗戦モードが漂う。



2010年以降、4度のワールドチャンピオン
に輝いた常勝軍団だが、絶対的エースの
バムガーナーが故障離脱。チームは岐路に
立たされている。

Giants 20170626 

おそらく、7月末のトレードデッドライン
では、『売り手』に回る事が予想される。



当初から地区最下位と予想されていた
パドレスは、やはり今年も苦しい状況。
とは言え、開幕前から勝負はほぼ捨てて
おり、あと数年は若手育成がメインとなる
だろう。



『西の横綱』ドジャーズの絶対的有利は
変わらないものの、やはりロッキーズと
ダイヤモンドバックスの下剋上に期待
してしまう。

Zack Greinke 20170626 

明日以降、ロッキーズとダイヤモンドバックス
の現在状況を、それぞれフォーカスして
いきたい。


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